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あさイチJKローリングのインタビューの内容は?壮絶な半生が話題!

11月22日のNHK【あさイチ】で、イギリス人作家・J.K.ローリングさんのインタビューが放送されました。

J.K.ローリングさんといえば、世界で5億部を売り上げたあの大人気ファンタジー「ハリー・ポッター」シリーズの作者として有名ですね。

とっても有名な方でありながら、実はあまりメディアには出ないのだとか。

ところが今回【あさイチ】では、日本のメディアで初の単独インタビューに成功!

そこで、その貴重なインタビュー内容と彼女が「ハリー・ポッター」という作品を通して伝えたかったことをまとめてみました。

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JKローリングのプロフィールとこれまでの人生

1965年イギリス生まれ。

幼い頃から文章を書くのが大好きな女の子でした。

将来の夢は小説家

教師になる勉強もしながら、いつかその夢を実現したいといろんな物語を書き続けていました。

その彼女に希望の光が射したのは25歳の夏のこと。

列車の中で突然「ハリー・ポッター」のイメージが浮かび上がります。

しかし、構想が膨らみ始めた同じ年の冬、最愛の母親を病気で亡くします。

その後27歳の時に結婚・娘を出産しますが、わずか4ヶ月で破局。

仕事も見つからず、生活保護を受ける日々が始まりました。

当時の彼女は完全にうつ状態。

もう幸せはないと絶望して、すべてが色あせて見えたと言います。

その時彼女に唯一残っていたものは、頭の中にある魔法の世界のアイディアでした。

必至で見つけたパートの仕事の後、娘を寝かしつけながらカフェで原稿を書き続けました。

その後はみなさんご存知のとおり。

世界中の誰もが知る物語の生みの親になりました。

インタビュー内容を公開!

Q:日本には来たことがありますか?

A:一度だけあるわ。日本は大好きよ。子どもたちも気に入っていてもう一度行きたがっているわ。子どもたちにはすべてが新鮮に映って食べ物もどれも喜んでいたわ。

Q:日本に沢山のファンがいます。

A:日本のファンはとても大切。シリーズを大事にしてくれる。日本に行ったときそれを感じたわ。

Q:みんな次の作品を楽しみに待っています。

A:とてもうれしい。新しい映画には日本のカッパが登場するの。西洋にはいないからとても変わっているように感じる。頭にくぼみがあっておじぎをすると力がこぼれ落ちるのよ。カッパを創るのは楽しかったわ。

Q:カッパが好きな食べものは知ってますか?きゅうりです。

A:何でしたっけ?ああ!きゅうり!知ってる。私の本にも書いたわ。私の映画では彼の見た目を怖くしちゃったからベジタリアンには見えないの。

こんなふうに、和やかな雰囲気でインタビューが始まりました。

「ハリー・ポッター」は、世界中で世代を超えて愛される魔法の世界の物語。

この物語が生まれる裏側では、ローリングさんはどん底のような経験をしてきました。

最愛の母の死、娘が生まれた直後の離婚、うつ状態、生活保護・・・そんな状況のなかでなぜ作品を書き続けることができたのか、なぜあきらめずに頑張れたのか・・・。

Q:人生の最悪の時期について話していたときに「すべてが色あせて見えた」という印象的なフレーズがありましたね。でもその間も書くことは続けていたんですよね。何が力の源になったんですか?

A:不思議と解放感があったの。もう失うものはなかった。ほとんどすべてを失った。でも愛する娘と作品の構想だけはあった。そのとき「やるなら今しかない」と思ったの。作品を書きあげて出版社に送るか作家になることをあきらめるか。だって娘を食べさせられないなら続けられない。そんな余裕はなかった。「やるなら今しかない」と必死に書き続けた。人生で一番集中したわ。夜、娘を寝かしつけてから4時間書いて、彼女が少しでも寝ていれば2時間書いて、街や公園を散歩していても娘が寝たらカフェで小説を書いて、娘が寝ていれば書いていたわ。「この本を書いて出版する」という希望があったからできたの。

Q:自分を信じていたんですか?

A:結果的にはイエスだけど、当時の自分は自尊心が低かった。いろんな意味で失敗して本当に貧困の中にいて、かろうじてホームレスではなかったけど娘に何もしてあげられなくて悲しかった。でもどういうわけか心の中に種火が残っていて、唯一私が信じていたのはその本の構想だった。ただその物語を信じていた。もしイギリス中の出版社がNOと言ったら諦めるつもりだった。でもそうなるまでは諦めるつもりはなかった。それぐらい信じていた。

人はどん底の中でも信じ続けられるものがあると、強い力を発揮するということでしょうか。

ローリングさんの強い強い意志が画面を通して伝わってきました。

それはもう、涙があふれそうになるくらい・・・。

そして、自分の力を信じ続けて書き上げた「ハリー・ポッター」の中には、彼女が伝えたいメッセージが込められていると言います。

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ハリーポッターを通して伝えたいこと

彼女の物語の中には、夢のような魔法がたくさん出てきます。

壊れたメガネを直したり、ほうきで空を飛んだり・・・。

でも、魔法がすべてを解決するわけではないんですね。

魔法の世界に行くと魔法使いでも自分の力の限界に気づかされる。他の魔法使いの才能に嫉妬したり魔法の世界にも悩みがある。読者は魔法で解決できるでしょ?というけれど、それはできない。私たちよりは簡単に解決できることもあるけど、人間として本当に深い問題は魔法では解決できないの。そこで必要とされるのは魔法ではなく心の強さなの。

「大切なのは心の強さ」

ローリングさんがずっと伝え続けたいメッセージです。

そして新しいシリーズでは、今の世界に見える差別的であったり排他的な思想に対しても呼びかけています。

私たちが生きている今この時代は、自分や自分の国さえよければいいという傾向が世界中で強まっている。先進国の中でも複数の国でそういう風潮が高まっている。新しいシリーズの「ビースト」という言葉は魔法の生物だけを表すのではなく私たち人間の中の「ビースト」も表しているの。グリンデルバルドは人々の心の中の「ビースト」を目覚めさせる悪役なの。私の世界のメッセージの一つは「人間は人間だ」ということ。どんな能力があってもどう育ったとしてもね。大事なのは違いを理解し互いに助け合うこと。世界は分かり合えると信じてるわ。

「人間は人間」「違いを理解し助け合うこと」

深く重く心に響く言葉でした。

そしてインタビューの最後では、このようなメッセージもありました。

私のような人間でも粘り強く努力を続けたことで人生のチャンスをものにすることができた。そのことが誰かを励ましているならとても誇りに思う。ついこの間まで私もそうだったから自分を信じ続けるべきか悩んでいた一人だったから、私はあきらめなかったことを誇りに思う。成功するアイディアを持つのは私だけではない。これを見ている大勢の人たちにも追いかけるべきアイディアがあるはず。

自分を信じて諦めないこと、粘り強く努力を続けることがチャンスへと結びつく。

とても大きな励ましの言葉でした(*^^*)

視聴者の声

ローリングさんのインタビューに対して、視聴者からたくさんの声が寄せられていました。


この感想を読むだけで、いかに心に響くインタビューだったかがわかると思います。

私も一緒、涙が出そうになりました。

まとめ

ローリングさんは、2001年に再婚して今は夫と3人の子どもたちと暮らしているそうです。

そして「子ども時代や10代の頃と比べて今が人生で一番幸せ。中年の今がね。」と話していました。

作品で得た収入の多くは、難病の研究や貧困家庭の支援などに寄付しているそうですよ!

J.K.ローリングさんには、どん底を経験したからこその心の強さ・やさしさを感じました。

とってもいいインタビューでした。

NHKさん、今回のインタビューをまとめて2時間くらいの特集を放送してくれないかな~♪

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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